長所
正確な静的トルク管理
油圧トルクレンチは高圧ピストンを用いて静的にトルクを発生させるものです。
トルク=[圧力] x [ピストンの重圧面積] x [腕の長さ] となるので、機械加工精度が十分高いとすれば、その誤差は圧力ゲージの誤差に集約出来ます。 しかし同条件でボルトを締付けても得られる軸力にはバラつきがでます。これは摩擦によるものです。
このバラつきは締付け係数:αa = Fmax / Fminと定義され、最もバラつきが小さい摩擦係数が0.08~0.16の場合(区分B)でも、この締付け係数は、1.6~2.0と言われています。(参考 VDI2230)
トルクコントロール付インパクトレンチの場合はこの締付け係数が2.5~4とされています。
省スペース
油圧トルクレンチは同サイズのボルトをトルク法で締める又は緩める為の最もコンパクトな道具であると言えます。
その中でもITHの油圧トルクレンチは最もコンパクトです。
大きな音をたてない
油圧トルクレンチ自体は、殆ど音を発生させません。
油圧を発生させるポンプは音を発しますが、静かなものを選べば夜間の住宅付近での作業であっても問題ありません。