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ナットランナーの長所

正確なトルク管理

ナットランナーの誤差は±3%です。 しかし同条件でボルトを締付けても得られる軸力にはバラつきがでます。これは摩擦によるものです。
このバラつきは締付け係数:αa = Fmax / Fminと定義され、最もバラつきが小さい摩擦係数が0.08~0.16の場合(区分B)でも、この締付け係数は、1.6~2.0と言われています。(参考 VDI2230)
トルクコントロール付インパクトレンチの場合はこの締付け係数が2.5~4とされています。

高作業性

ナットランナーは油圧トルクレンチとは違い、作業開始からナット又はボルトの締付けが完了するまで、止まること無く作業を行うので、短時間でボルト締め作業を完了させる事が出来ます。
出力軸の回転数は、サイズ、駆動方法によって違います。
但し、スピードだけを比較するとインパクトレンチには劣ります。

静音性

ナットランナーの作業時の騒音レベルは凡そ55~65[dB]で、楽に会話が出来るレベルです。
また環境基本法により夜間に幹線道路に面した場所での作業が許されているレベル(65[dB] 以下)です。